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ろうあ幡多 2009年 4月 9日発行 第23号


 

2009年度 新役員の紹介


 
 

『イタリア人ろう者談笑講演会』

陽気なイタリア人クレメンテ・ガッツイロ氏を迎えて 『イタリア人ろう者談笑講演会』
イタリア旅行ガイドもやっているクレメンテ氏
 2009年2月22日(日)四万十市の日産サティオにて 『イタリア人ろう者談笑講演会』を開催しました。
 クレメンテ氏は、陽気なイタリア人らしく、ユーモアたっぷりな話し振りに加え、表情豊かな手話表現で話してくれました。イタリアろう者の現在の事情も楽しく教えてくれました。
イタリア地図 (下ネタ話も随所随所にあったなぁ。みな爆笑してたなぁ)

 クレメンテ氏は、夜行バスで早朝7時過ぎに中村駅に到着され、四万十川を縦断し、自然がいっぱい残る山川を眺めたり、散策したりしました。クレメンテ氏は四万十川を見ながら「きれいだね、本当にきれいだね」を何回も連発していました。
 それから靴の脱ぎ履ぎはイタリア文化にはなく、クレメンテ氏は脱ぎ履ぎをすごく嫌かっていたのが印象に残りました。
 聞くところによると、クレメンテ氏は食べ物に関しては非常に難しい方と事前に知らされていました。それで、私達はどんな物を食べてもらおうか?と大変神経を使いました。が、実際会ってみると、お弁当以外は、だいたい何でも食べれるとの事で「なぁ〜んだ!心配して損した」とファ〜ッと肩の荷が軽くなりました。
 高知市からは、藤田さん・中山さんが来て下さり、二人の仲間としてへりくだった参加に我々は胸を熱くしましたね。

Y・Hさん
 クレメンテさんの表情や動作から学ぶところが沢山ありました。また、文化の違いなどをユーモラスに語ってくれて、すごくいい勉強になりました。ありがとうございました。高知にも呼びたいと思っています。

J・Hさん
 最初は、スパゲッティーの手話も分からなかったけど、何度か見ているうちに分かりました。アイスクリームもスパゲッティーも味がまるで違うし、生活習慣の違いでウンザリした事など、本当に体験しないと分からないと思いました。
 一つ、なるほどと、イタリアの男だと思ったのは「日本の女の人はみんなハイネックを着ている。もっと胸を出して女を強調した方がいい」と言う事でした。その日の参加した女性は、全員ハイネックス!!お見事でした!
 読み取れない言葉(手話)がたくさんあって悔しいです。が、楽しかったです。

E・Yさん
 イタリア手話を取り混ぜて、ユーモアたっぷりにイタリアと日本の文化の違いを話してもらい、楽しい講演でした。玄関で靴を脱ぐ習慣にはびっくりしたでしょうね。

K・Aさん
 講演内容は『イタリアと日本の文化の違いでした。  手話、仕事、食事、靴の脱ぎ履き、風呂、トイレ、布団、家、交流、お付き合い、昔の学校教育など色々、ユーモアを交えた面白い話が山ほど聴けました。
 クレメンテさんは、日本に来てから25年になるけれど、受け入れられない文化もまだまだあるそうです。日本語文字が書けないクレメンテさんは、日本手話だけを頼りに覚えて、日本で暮らしていることは凄いと思いました。

M・Mさん
 私達は仕事のため、クレメンテさんの講演会を見ることができなくて残念です。しかし、夜の交流会に参加することが出来、嬉しかったです。
 クレメンテさんはユーモアいっぱい、明るい人だなと思いました。楽しく会話する中で、友達になれたような気がしました。
 また、お会いする機会があれば交流が出来たらと願っています。

H・Dさん
 私にとって、外国のろうの方との出会いは初めてでした。
 イタリア人らしいと言うのか、穏やかで、朗らかな、オシャベリ好きと言う感じでした。
 使う手話が日本の手話で、すごく分かりやすくて驚きましたが、所々、口がイタリア語の動きになっているらしく、関西の見慣れない手話と一緒になると、???今の何て?って何度か聞き返したりして(笑)。自分の読み取りの能力に反省したり…。
 講演の内容も、イタリアの事、日本に来ることになったキッカケ等など。イタリアと日本の福祉制度や、ろうあ者の環境の違いなど、興味深いお話でした。
 夜の交流会では、ビックリ!!クレメンテさん、お酒が強い!ビールもグイグイ、最後は日本酒まで……残念ながらご希望のワインはありませんでしたが、お酒が入り、みんな益々和やかに、みんなの手も動く動く、あっちもこっちも見るのが大変(汗)。
 お酒に酔うと物を落す癖があると言ってるクレメンテさんの足元には財布が……大笑いでした。(財布を落としたのはこれで3度目です(もぉ〜怒))。
 ぜひ、今度は家族連れでゆっくり遊びに来てほしいなぁ〜。


 

全国手話統一試験合格おめでとうございます!

  池田さん ・ 山口さん
2年振り 西部地区に合格者2名が与えられました


 さる2008年12月6日(土)高知市の南部福祉センターで『全国手話統一試験』が実施されました。
 今年の3月19日合格の発表があり、西部地区では、池田さん・山口さんが、難関をかいくぐって合格されました。
 喜びの言葉を二人から頂きましたので掲載します。

【池田さん】
 統一試験に思いがけず合格し、とてもビックリ!しています。  勉強不足と言うこともあり、今回は下見のつもりで受験し、場面通訳も筆記もボロボロだったので、次回はコツコツ勉強して頑張ろうと思っていました。
 合格発表の日程も忘れていて、郵便が届いたときに思い出したくらいです。そんな事で、ドキドキすることもなく封筒を開けていました。『合格』という文字を見てから〔どうしよう〜〕とドキドキしたことでした。
 今回、『合格』という、うれしい結果をいただいたので、それに恥じないように、これから益々勉強し、みなの役に少しでも立てたら…と思います。
 今まで、色々な方達に教えてもらったり、協力してもらって、今の私があると思います。ありがとうございました。
 これからもよろしくお願いします。

【山口さん】
 手話表現の指導や励まし、アドバイスをして下さった幡多のろうの方々、仲間、竹尾先生。そして支えてくれた家族のみなさん、本当にありがとうございました。
 試験が終わって、自分では出来た箇所が一つもなくて、今年も落ちたなと思っていたので、『合格』通知をもらった時は、信じられなくて、たまたまそばに居た主人に『合格』を確認してもらいました。
 やっと、スタートラインに立つことが出来ました。これからが本当の勉強だと思います。
 みなさん、これからも色々とアドバイスをよろしくお願い致します。


 

(社)高知県聴覚障害者協会の年会費値上げについて





 

わかあゆ手話サークル主催『初級講座(4回)』を開催しました

 「わかあゆ」手話サークルでは、2009年2月5日(木)から、4回だけの『初級講座』を開きました。
 最初は高い理想を持って、主な公共機関(役所・警察・消防など)への参加を呼びかけましたが、今回は残念ながらその願いは叶いませんでした(泣)。
 それでも、施設職員・保母・教師・看護師などから20数名の参加者があり、社協事務局の山本さんも「実は手話経験者なんです〜」と参加してくれました。
 講座の内容は、4回しかない講座の中で『何を伝えたいのか!』、自己紹介を完璧に!?、そんな事より『手話表現の魅力を!』、『私達の生活を知って欲しい!』。そうやって、講座についての話し合いの中で、改めて手話について語ることが出来たのは、私達サークル員にとっても良い機会となりました。
 そのお陰で、参加者には楽しく、面白く、時には真面目に学んで頂けたと思っています。

 最後の交流会のために、わざわざお越しいただいたろうの方、ありがとうございました。
 現在、この講座の後、3名の方がサークルに通い始めてくれました。まだまだお試し期間ですが、積極的に質問したりして、ろう者も健聴者も伝えることに必死です。見かねて、私達が手や口を出すと、反対に邪魔!と怒られてしまう近況です(笑)。



 

西部地区手話サークル合同忘年会

今年の担当は『ともだち』手話サークル

 2008年12月13日(土)、窪川で西部地区手話サークル合同忘年会がありました。
今年の担当は四万十町の『ともだち』手話サークルでした。
 Nさんが「ここは寒いですが、遠いところから来て頂きありがとうございました。 みんなで交流を深めて楽しくやろう!」と挨拶しました。
楽しい宴もあっという間友よ!仲間よ!来年は宿毛で会いましょう!  


楽しい宴もあっという間
友よ!仲間よ!
来年は宿毛で会いましょう!



 

― もしもの時に備えよう ― 防災対策 No. 2

昨年6月の岩手・宮城内陸地震、
海外では、ミャンマーのサイクロン、中国の四川大地震、世界的に災害が頻発しています。
 災害時に、冷静に対処できるかどうかは、日ごろの準備にかかっていると言えます。 
有効な防災対策を知って、もしもの時に備えましょう!

地震からのサバイバル
 家の中、屋外、運転中など、どこで地震に遭遇したかによって、避難や対処法も違ってきます。

1.家の中で
揺れを感じたら
地震で揺れている時間は、大きな地震の場合、数分間続くことがあります。揺れを感じたら、丈夫な机やテーブルの下にもぐるな゛として、頭を守ります。揺れで目が覚めた時は、寝具にもぐり込むかベッドの下に入り、身の安全を確保しましょう。
 
揺れている間は
地震の最中には、慌てて外に飛び出さないようにしましょう。屋根瓦や看板などが落ちてきて、ケガをする可能性があります。また、はだしで飛び出すと、割れたガラスなどの破片が足に刺さることもあるので危険! 揺れが収まってから、ドアを開けて出口を確保しましょう。動く時は家の中でもスリッパを履きます。

揺れが収まったら
地震の後で、最も怖いのは火災。すぐに火の始末をしましょう。大きく揺れいてる最中に無理をして火を消そうとすると、大やけどをする危険があります。もし、周囲のものに引火している場合は、小さい内であれば落着いて消しましょう。

  避難する時は、
避難する時は、徒歩で必ず靴を履き、ヘルメットや防災ずきんをかぶりましょう。持ち物は非常持ち出し品など、必要最低限の物にしましょう。また、混乱状態では、正しい情報が手に入りにくい状況になります。ラジオから発表される情報を、近所の人や知り合いに聞いて行動しましょう。(日頃から近所付き合いを大切に!)
2.屋外で
  落下物に注意!
狭い路地や塀ぎわでは、瓦などが落ちてきたり、ブロックやコンクリート塀が倒れてくる危険性があるので、近寄らないようにしましょう。切れたり、ぶら下がったりした電線も危険なので注意して下さい。屋根瓦や2階建て以上の住宅のベランダに置かれているエアコンの室外機、ガーデニング用のプランターなどは落下してくることがあります。頭上にも注意しましょう!
  余震に注意!
大きな地震が発生すると、その後に長く余震が続く場合があります。余震はかなり大きな揺れになることもあるので、崩れかけた建物の下などに近づかないなど、注意が必要です。

危険な場所には近づかない
崖や川べりは、地盤のゆるみで崩れやすくなっている場合があるので、崖や急傾斜地など危険な場所には近づかないようにしましょう。また、海や川(河口部)のそぱにいる時は、津波に弔慰してください。

3.運転中

●急ブレーキをかけず、ハンドルをしっかり握り、前後の車に注意しながら徐々にスピードを落とし、道路の左側に停車します。エンジンを切り、揺れが収まるまで車外には出ず、何とか早めに携帯からの情報を入手しましょう。避難の必要がある場合は、車のキーをつけたままにし、ドアをロックしないで窓を閉めておきます。連絡先を見えるところに書き、貴重品を持って徒歩で避難しましょう。※車での避難は緊急自動車などの走行の妨げになるのでやめましょう。
 

風水害からのサバイバル
 風水害は地震などの予想が難しい災害とは違い、事前にしっかりとした情報収集ができていれば、余裕をもって行動することができます。
 

1.天気予報の確認
夏の終わりから秋にかけての台風だけでなく、季節の変わり目には大気の状態が不安定になりやすく、低気圧が台風並みに発達することがあります。また、局地的に起こる大雨などもあるので、日ごろから天気予報に注意します。

2.近所の危険箇所を確認
「山の斜面に家がある」「近くに崖がある」など、自分の家の周りにはどんな危険があるのか、普段から観察しておきましょう。皆さんの住む自治体や町内会には、『防災マップ』『ハザードマップ』という、地域の危険な場所を示した地図を発行しているところもあるので、活用してください。
 

家族防災会議を開こう
 災害が起こった場合どうすればいいのか?、
家族が別々になった時の連絡はどうすればいいのか?、などを家族で話し合う『家族防災会議』を開いてみましょう。
 
家族の役割り分担
火を消す人、ドアを開ける人、お年寄りや子供を守る人、非常持出品を管理する人など、細かな分担を決めておきましょう。

非常備蓄品などの置き場所
 非常備蓄品、非常持出品を置く場所を決め、みんなで確認するようにしましょう。また、食べ物の賞味期限切れや、ラジオ・懐中電灯の電池が切れてないかも確認しておきます。

家の危険箇所を確認
 家の中では、どこが安全か?、また危険な箇所はないか?確認しておきましょう。家具は地震で倒れないよう、L字金具で固定したり、置き方を工夫したりしましょう。

家族との連絡方法は?
 「災害用伝言ダイヤル」などによる連絡方法を決め、家族が離れ離れになった時の連絡方法を考えてみましょう。

避難場所・避難方法の確認
 家の近くの避難場所や、避難場所までの道筋を確認しましょう。また、家にいる時、畑にいる時、学校にいる時など、いろいろな場面での非難方法を考えてみましょう。
 


 

連絡方法はメールで… ろう者本人がやる方法を説明します。

前回22号発行しましたが…(右記図×)→

改めて
 ろう者本人がやる方法を説明します。

電話が通じない!
連絡手段を確保しよう!

 地震などの大きな災害が起きると、家族や友人のことを心配して、たくさんの人が電話をかけます。しかし、これが電話が通じにくくなる原因にもなります。

 そんな時に便利なのが「171災害伝言ダイヤル」。 

しかし、ろう者は電話出来ない!

        ↓

    メールで使えます。

 ろう者にも『安否確認』の災害時、連絡ができる方法があります。

       右側の枠内です。⇒



 docomo場合
iモード災害用伝言板サービス

1、メッセージ登録
●iモードから
iメニュー ⇒ 災害用伝言板 ⇒ 登録

●1携帯電話あたり10件登録出来ます。
10件超えるメッセージは古いものから上書きされる。

●4種類を登録出来ます。
・「無事です。」
・「被害があります。」
・「自宅に居ます。」
・「避難所に居ます。」

2、メッセージ保存期間
1つの災害でのサービスを終了するまで。

3、メッセージ確認
●iモードから
iメニュー ⇒ 災害用伝言板 ⇒ 確認

★他社のケータイ・PHSやパソコンなどから確認
http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi

★au  http://dengon.ezweb.ne.jp
★ソフトバンク http://dengon.softbank.ne.jp
★ウィルコム http://dengon.willcom-inc.com

au、ソフトバンク、ウィルコム 場合それぞれ出来ます。
説明はお店に聞いて見てね。




 

幡多ろうあ協会のあゆみ No. 8

昭和34年〜47年頃



 

緊急時の対応へ 手話学習を開く 四万十清流消防署員の皆さん

2009年1月31日(土)
 高岡郡四万十町の、四万十清流消防署本署の全署員20人が、聴覚障害者の緊急時に対応できるよう、講師の秋田知恵子さんの指導の下、手話の習得に励んでいます。

 署員は
「【いざという時には連絡できる】
という安心感を聴覚障害者のみなさんに与えることができたら」
と張り切って手話を学んでいます。
緊急のとき、ろう者に伝達できるよう手話の習得に励む消防署員


 

【2008年度幡多支部定期総会の案内】


【2008年度幡多支部定期総会】
日 時 : 2009年4月12日(日)      午前9時30分〜12時まで
場 所 : 四万十市社会福祉センター



 

つぶや記ぼや記

 いずれの星か 我が庭に
 落ちて吾子とはなりにけむ。
 汝が愛らしき面(おもて)には
 天つひかりの輝けリ。

 右記の『おもひ子』は、幼き宮さまらを寝かしつける時に、美智子妃が小声で歌っていた歌詞と知った。
『いずれの星か』という歌詞を詠んだとき、私は深い感銘を受けた。天空の無数にある星々から我々は選び出され、それぞれの家庭に暮らしている。天のみ旨で父母の下に生み落とされ、この子はこの家庭に存在する尊い務めがあると…。 神に創られた我々は、各家庭にこの世に存在価値がある一個の人間と信じて生き抜きたい!
※【編集後記の担当が次回から変わります。《つぶや記ぼや記》を長い間愛読して頂きまして心からお礼申し上げます。《大森》】


○幡多支部広報部

支部長:畦地(FAX 0880-43-0164)
編集:大森
副編集:荒木
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