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ろうあ幡多 2007年12月20日発行 第19号


 

西部地区で初めて実施された、手話通訳付き 『政見放送を見る会』

手話通訳付き「政見放送を見る会」が実施出来たいきさつを説明してます
 
 今回、聴覚障害者協会が県選挙管理委員会に話を持っていき、話し合った結果、県内4ヵ所(四万十市、四万十町、安芸市、高知市2回)で手話通訳付き『政見放送を見る会』が計5回開催されました。
 西部地区でも実施され、前田真紀さん、中平真弓さんの分かりやすく噛み砕いた手話通訳により、高知県知事選候補者4名の声や思想を知ることが出来ました。
 演説の内容が分かると自分で考えて候補者を選び、誇りと自信を持って投票することが出来ました。
 県選挙管理委員会と交渉し、手話通訳付き『政見放送を見る会』を実現に至らせてくれた協会理事の方々には心より厚くお礼申し上げます。



 

第5回 秋のスポーツを楽しもう!!

 さる11月18日(日曜日)宿毛市和田体育館で実地しました。



 

☆2007年☆今年は☆星☆降る里・西土佐で忘年会




 

私の趣味・あなたの趣味

『チャリラーダー』 Oさん



 

私(うち)んくの天使

飼い主は、四万十市にお住まいのMさんです。
みなさん可愛がってネ!

名前=りっく(♀)
年齢=もうすぐ5才
犬種=ラブラドールレトリバーのミックス
チャームポイントは
 ぷりっとした愛らしい後ろ姿♪
 真っ黒だけど、胸のところがツキノワグマみたいにちょっと白い♪
犬がどうしても飼いたくて、知り合いの保健所の人に犬の譲渡会を教えてもらい、そのときに一目ぼれしたのが「りっく」です。
もらってきたまではよかったのですが、私は実は一人暮らし。仕事の都合もあって、自分ひとりでは飼えず、実家では祖父母、父母と弟に囲まれて、ぬくぬくと育っています。
  私が時々実家に帰ったときも、私のことを忘れることなく、「とび蹴り」で暖かく(?)迎えてくれます。少々暴れん坊ではありますが、(性格は飼い主に似るって言いますが、私は暴れん坊ではありません・・・)人前ではとてもお行儀がいいです。
  いつか、りっくと一緒に暮らすことを夢見て、「ペット共同生活OK」のアパートの広告ばかり見ている今日この頃です。


 

南海地震に備えましょう

★正しい知識と万全の備えで被害を最小限に!
新聞、テレビ等で報道され、耳にタコの出来るほど聞いたという人も多いと思います。
今回は南海地震について記入し、取り組んでみました。
「発生確率は30年以内に40%。マグニチュード8.4前後」と政府地震調査委員会は発表しています。
いつ起こるか分からない地震。相当規模の被害が予想されます。
しかし、正しい知識と備えがあれば、被害は最小限に食い止められるはずです。
一人ひとりが正しい知識をもつことが必要です。

南海地震はなぜ起こるのか?
日本列島をはさみ込むように、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートが押し合っています。
その接着面がズレを生じ、年間約6cm陸側が縮んでいます。100年で6mも縮んでしまうわけです。
この縮みをはね返すように四国が南へドン!と跳ね上がります。
これが南海地震のメカニズムです。

南海地震が起こる確立は?
昭和南海地震は1946年に発生しています。それから57年経っている計算になります。
これまでの南海地震は90年から150年の間隔で発生していますが、「まだまだ」と安心してはいけません。
これから起こる確立は、
10年以内は10%未満
20年以内は20%未満
30年以内は40%未満
40年以内は60%未満
50年以内は80%未満となっています。
注意することは、10年以内でも10%はあるということです。
さらに、待てば待つほど発生の危険度は増していきます。

南海地震が起こるとどうなる
マグニチュード8.4。震度は6強以上の揺れが100秒間続きます。
阪神淡路大地震での揺れは13秒間。けた違いに揺れ続けるわけです。
地盤沈下は1.5メートル。さらに、5分から20分の間に高知県沿岸に6mから8mの津波第一波がやってきます。
これは、大波と違い、波長が数10キロにもなる海全体が盛り上がったような波で数10分続く波となります。
山側は斜面が崩れ、主要道路は寸断されてしまいます。
特に中村は地盤が柔らかいところが多く、かなりの家屋倒壊が予想されています。
古い町並みが続く地域では、火災の延焼も懸念されます。

南海地震が発生したその時は
・小さな揺れ(約15秒間)のうちに火を止める
・柱の間隔のせまい部屋へ移動する
・崖と反対側の外へ出る
・情報は携帯ラジオ、カーラジオから。または携帯から

南海地震への備え
・安全な居室の確保
 (特に長い時間いることの多い居間と寝室の補強を)
・室内、特に寝室に履物を用意しておく
 (窓ガラスが割れ、室内に飛び散っていると考えられるで、逃げるときに足を怪我しないため)
・家の建て替えと、地震共済。保険への加入
 (家を建てる計画のある人、あるいは古いお家にお住まいの方は、今後の問題として考えてください)



 

手話と笑顔で頑張っています

 今回は、愛南町の南宇和病院前のなんぐん薬局店にて勤務している事務員の岩田さんを紹介します。
事務員の岩田さん 岩田さんは、勤務して6年目になるそうです。

【勤め始めたキッカケは】
 子供が保育園に通いはじめ、昼間に自分の時間ができ、働こうと思った時に、募集していると聞いて!

【手話を習い始めた理由】
 同じ職場で働いていた薬剤師の柴田さんが手話サークルわたげで講師をするので見に来て!と誘ってくれて、その時に私も手話をしたい!と思ったから。

【職場の正式名】 なんぐん薬局(〔有〕アポトライ)

【印象に残った聴覚障害者との出会い】
 今から11、12年前(まだ独身の頃)に、当時私が働いていたドコモのお店に聴覚障害者の少女がポケベルを購入しに来てくれました。何回もの筆談のやりとりで、なんとか契約出来たものの、伝えたい事がなかなか上手く伝えられなかった事を覚えてます。ポケベルの使い方も細かく説明出来なかったし、何より「ありがとうございます」の感謝の気持ちを伝える事が出来なかったので、とても落ち込みました。私の手話への関心はその時からあったんだと思います。
【柴田さんとの思い出】
 柴田さんと仕事してた時はいろんな手話を教えてもらっていました。「おはよう」「お疲れ様」「お昼休み」「お弁当」「出前」など簡単な挨拶等だけど…柴田さんが投薬する時に通訳した事もありました。お年寄りは方言があるし、声が小さいので読み取りが難しいみたいで…すごくドキドキしました。はじめての通訳経験でした。

【手話が出来るお店として】
 病院での受診を終えた後、〝ここの薬局に来たらホッとする。″と言ってもらえる様にもっとたくさんの手話を身に付け、技術を磨きたいです。
社長と手話で「お大事に」
【最後にひと言】
 社長は薬剤師、事務員を対象にした手話の普及に取り組んでいます。私は会社での手話の勉強会に参加しました。講師は、参鍋(日野)さんや、森川さんでした。色々勉強させてもらっています。

読売新聞から
 薬剤師井上貴博さんは、宇和島市丸之内薬剤師を対象にした手話の普及に取り組んでいる。「胸の前で両手を重ねて『お大事に』と伝えるだけでも、安心してもらえるはず」と信じている。
 2001年の県薬剤師会のアンケートでは、薬剤師の65%が「聴覚障害者に服薬の仕方を十分に説明できた」としたのに対し、聴覚障害者の68%が「うまくコミュニケーションできなかった」と答えた。意識の大きなズレを知り、手話の普及を思い立った。
 2月、聴覚障害者を講師に迎えて手話勉強会を始めた。処方せんに沿って用法や効能、副作用を伝える訓練をした。全6回の勉強会を修了した24人の薬剤師仲間が、
手話ができることを示す黄色いバッジを胸に店頭に立つ。
 「今後は、勉強会を県内に広げたい」。薬局が聴覚障害者に安心して利用してもらえる場所になるよう目指している。
(2006年9月読売新聞)

 2001年7月に、医師法や薬剤師法など27法令の障害者欠格条項を見直した法律が施行されました。
 そして現在、聴覚障害を持つ薬剤師の人数を聞いたところ、把握している限りでは全国で15人ぐらいでしょうか、と…。聴覚障害者の患者とスムーズに会話が出来るので、将来は各病院または各調剤薬局に一人ずつ居て欲しいね。また、これをきっかけに夢を持った後輩たちが増えていくといいですね。期待しています。 《記事編集者》



 

続いて……手話の出来る薬局の社長

 岩田さんの勤務先のなんぐん薬局 代表取締役の井上さんを紹介します。(#^.^#)
 井上さんの薬局は5軒。そのうち4軒は手話の出来る薬剤師、事務員が勤務しています。
 平成2年に宇和島市内にダテ薬局を開局し、平成12年に、なんぐん薬局を開局しました。
 他にアーチ薬局(吉田町)、岩松薬局(津島町)があります。
代表取締役の井上貴博さん
【手話を習い始めた理由】
 聴覚障害者の患者さんが来局したため。

【印象に残った聴覚障害者との出会い】
 やはりいろいろな出会いです。聴覚障害者の薬剤師の早瀬久美さん柴田君との出会い。今でもメル友です。ほかにも聴覚障害者のアスリートの高島さん(今は手話ニュ―スのキャスター)や手話落語の桂福団治さんとの出会いがありました。それから柴田君がこちらまで仕事に来たりして。また、柴田君がいるので薬剤師会の全国大会に初めて手話通訳が付きました。最初は手話通訳に理解がなく、愛媛県薬剤師会会長とかが骨折ってくれて結構大変でしたが、今では手話通訳付くのが普通になりました。手話の活動で自分の会社が介護事業をする時に聴覚障害者のヘルパーが在籍したので聴覚障害者の介護が出来ました。そのせいかスタッフにも手話が広がりました。
平成19年に自分が在籍していました宇和島手話サークル「はまゆうの会」が叙勲の「緑綬褒章」を頂きました。

【地域奉仕】
 聴覚障害とは情報障害なので、特に自分の専門の医療・介護について情報提供したり、相談が出来たらと思います。また、通訳者に対しても医療の情報を提供できたらと思います。要は聴覚障害者が安心してかかれる薬局や介護事業所を作りたいと思います。
【何て呼ばれてる?】 井上
バッチを付けているスタッフは手話学習会修了者です。
【座右の銘?】
 「やれば出来る」
 「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」
 「恕(じょ)」

【職場の正式名】
 有限会社 アポトライ (薬剤師の挑戦と言う意味の造語です)
ダテ薬局は市立宇和島市立病院の近くです

【宇和島での手話活動】
 今は在籍していませんが長年、手話サークルはまゆうの会の事務局をしていました。最初の頃(平成3年の頃)は5名くらいの会でしたが手話ブームにも乗って50名くらいまで増えました。また手話を普及のため「手話の集い」「手話スピーチコンテスト」「耳の日の集い」など各種イベントを企画しました。宇和島青年会議所を巻き込んで「まごころFAX」の依頼や聴覚障害者をモデルにした「四つの終止符」の上映会や監督の大原秋年氏の講演会もしました。現在は宇和島薬剤師会で「聴覚障害者への服薬指導」をここ6年いろいろ角度から検証して聴覚障害者が安心して来局できる薬局を目指しています。愛媛県では「聴覚障害者の医療と介護を考える会」を立ち上げもっと聴覚障害者の事を理解してもらえるように活動しています。

【言いたいことは?】
 もっと「手話」を外に出てアピールしてはどうですか?
理解してもらうにはこちらから積極的に出向いていくのが一番早いと思います。



 

宿毛市社会福祉センターで 救急救命処置講習会を実施!!(手話通訳、要約筆記付き) 

 さる11月16日(金曜日)宿毛市社会福祉センターで宿毛市消防署の方を講師にむかえ、救急救命処置講習会を行いました。これは要約筆記さくらサークルと手話っち!サークルが合同で行ったものです。
 
 救急救命の講習に参加して勉強になりました。もし、何処かで倒れた人を見掛けた時に、一度でも講習 (AEDの扱い方 )を受けてたら、とっさの時に人を呼ぶとか、119番を呼ぶとか、ちょっとでも知識があれば早く倒れた人を病院に搬送出来る手伝いが出来るのではないかと思いました。
 今回で2回目でしたが、やり方が変わって、(気道確保2回に対して心臓マッサージ?30回これを5回繰り返す )これは結構キツイ。汗は出るし息ギレもしました、消防の方が、一人でするのではなく交代でもいいと説明して頂いたので安心しました。
 意見交換の時、宿毛消防署だけですが、FAXで消防署に体の痛い箇所などを記入して送信出来る用紙も頂きました。
 二人の消防署員の方が、優しく丁寧に教えて頂いたので分かりやすかったです。
《宿毛手話サークル手話っち!》


 講演して終わった後どうでしたか?と聞くと、「手話がわからないときに見た。」「見てない。」と言われました。
 手話がわかる人は要約はいらないのかな‥と思いましたが、ろうあ者の方がいると勉強になりました。他にもアドバイスを聞けてよかったです(^_^)v
 手話と同じ目的で頑張っているので、セットで活躍できるようになればいいです!
《宿毛要約筆記サークルさくら》




 

こんにちは 赤ちゃん

大樹(ひろき)ちゃん(12月30日生まれ)

 はじめまして!ぼくは、ひろきです。
 “大きな樹のように、元気にすくすく育ってね”って、
  おとうさんと、おかあさんがつけてくれました。
 8ヶ月頃はハイハイが得意だったけど、1歳の僕は、今、あんよの練習中です。
 早く歩けるようになって、
  おねえちゃん、おにいちゃん、おにいちゃんと、いっしょに遊びたいなぁ。
 みんな、なかよくしてね。



 

幡多ろうあ協会のあゆみ No. 4

幡聾通信 第一号 発行・幡多ろうあ協会 編集・伊与田能成 発行日・昭和46年1月




 

つぶや記 ぼや記

 とある村に『延命館』という建物があって、その近くに石碑が立っていた。【この世では、原爆より恐ろしきは、人の邪心なり】と刻まれていた。人に邪心のあるがゆえに強盗、殺人を犯してしまう我々人間の弱さ!
 我々人間の内面に渦巻く悪い性質を数えてみると
 怒り、そしり、ねたみ、恨み、ひがみ、傲慢、欺瞞、疑念、愚痴、怠惰……
 来年こそは、少しでもこれらと雄々しく立ち向かい、自分の内から退けるようにしたいと願う。そして『喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣く』、この言葉のとおり周囲の人々と喜び悲しみを分かち合って生きれたらと思う…。

○幡多支部広報部
支部長:畦地(FAX 0880-43-0164)
編集:大森
副編集:荒木
会計:曽根
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