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ろうあ新聞 2006年 7月 5日発行 第13号


平成17年度 幡多支部定期総会開催

 さる4月9日(日)
宿毛市社会福祉センターにおいて、平成17年度 幡多支部定期総会を開催しました。
 出席者数は少なくて13名でしたが、色々な意見が活発に交わされました。

 ★第1号議案
【活動報告】
・多少問題が起きるので、行事実施の前には、必ず役員会を開くようにと話し合った。
★第2号議案
【実施事業報告】
★第3号議案
【17年度決算報告】
★第4号議案
【18年度事業計画(案)】
・新たに「防災頭巾作り」や「長寿を祝う会」などを設けた
★第5号議案
【18年度予算(案)】
★第6号議案
【18年度活動方針】
一、役員や会員の意見を大切に取り上げて、話し合いを進める。
二、会員や手話サークルに行事参加を呼びかける。
三、最後の手話通訳者養成講座『実践課程』を実施させたい。


最後の『実践過程』開講される

  手話通訳者養成講座の最後の課程である『実践課程』が6月2日から開講されました。
★【中平】先生
 長期にわたり、手話の講座を受講され、最終段階の通訳者の『実践課程』まで頑張ってこられましたね。
 さて、皆さんは、今後「どのような手話通訳者に」と目指されていますか?又、聞こえない方々と、どのように関わっていかれたいと思いますか?
 今、福祉は大きく変化しています。介護保険・障害者自立支援法が定められたが、現実は障害者の自立を奪い取ってしまう法です。
 聴覚障害者のみならず、すべての障害者、高齢者・子供達など、弱い立場の人々が住みやすい社会になる事はもちろん、私達にとっても住みやすい社会、いわゆる誰もが住みやすい社会にすることが大切です。
 色々な物事にアンテナを張り、情報をしっかりキャッチし、さらに社会の中で「よき活動家」になって下さい。
 私達の素晴らしい仲間ができた事を嬉しく思います。
 今後も共に頑張って活動して行きましょう。


第54回 全国ろうあ者大会 in静岡

 さる、6月9日〜11日の3日間、「美しき富士と緑茶の里・静岡」と盛大にアピールする、全国ろうあ者大会に行ってきました。
 全国評議員として出席するため、山中・大森・藤田・竹島は8日早めに高知を出発しました。
 会場となる「グランシップ」は、とてつもなくデカくて驚きの連続でした。
 雨が降っていても、駅から傘なしで会場まで歩いて行けるよう、長ぁ〜い屋根が付いていました。
お茶娘とキャラクター「ふじっぴー」 全国ろうあ大会in静岡の大会マークちゃん 全国から集まった評議員の方々
竹島さん
 8年振りに参加した全国ろうあ者大会は、なんだか古巣に戻った感じがした。
  昔、青年部時代を一緒に活動した仲間たち、指導をあおった先輩たちに、たくさん会えて嬉しかったし、懐かしかったなぁ。

大森さん
 全国ろうあ者大会は3度目です。 演劇が好きな私は、必ず『演劇祭典』を一人で観に行きます。 理由?手話表現が《きれい》《分かりやすい》からです。
 右も左も分からなかった3年前は、多くの先輩の発言から勉強させて貰っていました。
 参加しつつ知識を蓄えて、先輩たちのように国を動かすパワーがもてたらいいなと思います。

 1日目 6月9日(金)
 全国評議員会が幕を開きました。 評議員は365名いて、出席数は316名でした。
 安藤連盟長の挨拶の後、議案趣旨説明、質疑応答などがありました。
 午後からは、山中・大森・藤田・竹島はそれぞれ個々の分科会におもむきました。

 第三分科会に出席した藤田さんは、2名の報告者の一人に選ばれ、いやいや居残り、相方と報告書をまとめていました。
 藤田さんは疲れて帰った夜も、ふとんの中で手話表現の練習をしていて、『大変だなぁ、頑張れよ』と心の中で応援していました。

報告する藤田さん  2日目 6月10日(土)
 全国評議員会2日目
『全日本ろうあ連盟の役員選挙』があり、我々は、真剣に投票しました。
 結果、執行部体制は若返り、理事25名、監事3名、議長5名が選ばれました。大会スローガンを基に取り組んで頂きたいですね。
役員改選後は、分科会の報告及び質疑応答がありました。 第三分科会の報告が始まると、藤田さんと群馬県の吉原さんが舞台に立ち、堂々と報告しました。 2人とも大ぶりな手話表現で読み取りやすかったです。
 藤田さんお疲れ様でした。

3日目 6月11日(日) 
藤田さん
 全国ろうあ者大会に初めて参加しました。
 以前から、友達に「行くように」と勧められていたから、勉強したい気持ちと合わさって、参加に踏み切りました。
  大会では色んな分野ですごく勉強になりました。
 全国の流れをキャッチし、高知は何をすべきか、おぼろげながら、掴みかけたような気がします。
 『百聞は一見にしかず』です。 まずは行ってみましょう。
 来年は、香川で開催されます。 四国内ですので、一緒に行きましょう



群馬県で得た新しい情報を提供

さる3月27日(月)
四万十市福祉センターにおいて、幡多支部と各手話サークル合同学習会が実施されました。
 今年1月中旬、群馬県へ出向き、新しい情報を得ておられる 藤田さんを講師に迎えて『障害者自立支援法―その後』についての報告会をみんなで聞きました。
新しい情報を提供する藤田さん



愛媛県・松野町へ 「楽しいイチゴ狩り」に行きました




西から東へこんにちは!(会員を紹介します)




ろう者の古き良き同胞(はらから)

 
 私たち幡多のろう者と長いことお付き合いのある、竹中(土佐清水キリスト教会牧師)先生を紹介します。
 竹中先生が手話と関わったのは、先生が子供の頃からです。 もう50年以上になるそうです。昔は『手話』と言う言葉はなく『手まね』と呼ばれていました。
 手話を学び始めたキッカケは、自宅の隣が幡多ろう学校だったので、子供の頃からろう学校の生徒達と遊んだのがキッカケでした。
 ろう学校の卒業生や友人が「聖書を教えて」と言って毎夜我が家を訪ねて来るので、手まねや筆談で一緒に聖書を学んでいましたが、伝わりにくく限界を感じていました。 広島のろう者が手話で聖書の話や讃美をしているのを見て、本格的に手話を習い始めたそうです。
竹中牧師さん
 ろう者と関わって印象に残った出来事は、
 ろう学校に行ったことのない高齢のろう男性と一緒に手話や文字の勉強をした時、その方が物凄く記憶力がよく、私が使っている手話や文字をすぐ覚えたこと。
 スイスのホテルの食堂でのこと。目の前に手話で話し始めた5〜6人の若者がおり、私も手話で話すと何とか会話が出来た。でも私には読み取れない意味の表現もあって、日本のろう者に読み取ってもらうと、ほとんど意味が通じたこと。
 35年以上前のこと。下田のろう者の家で、幡多ろうあ協会設立総会を開いた。 私もまだ若かったが参加してたこと。
 当時、手話をやっている者は『変わり者』だとか、ひどい場合は「気が狂ったか〜」などと言われた。今では手話が普及し嬉しく思っている。 設立総会で指導的な働きをしたろう先輩の幾人かは、もうこの世にはいない。
 地域への奉仕は、障害の有る無しや、老若男女関係なく、全ての人々が「いつも喜び、絶えず祈り、全ての事に感謝」する日々を過ごすことが出来るようにと願っている。 そこで、今は、牧師職だけではなく障害者授産施設『サンゴハウス』共同作業所の働きもしています。
 周りからは「チャン」とか「チャン牧師」と呼ばれているそうです。
 竹中先生は牧師になる前は、四国電力・清水営業所の課長でした。 会社を辞めて牧師になった理由を聞きました。 先生はもともと会社勤めをしながら牧師や百姓をしていました。 二足のワラジならぬ三足のワラジを25年以上続けていて、その間、苦しんだり悩んだりしていた方々に聖書の言葉を伝え、イエス様の名によって祈ってあげると、実に色々な問題が解決するということを体験したそうです。 そこで、もっと多くの方々に聖書やイエス様のことを伝えたいと思い、会社勤めとの両立では時間的にも難しく感じるようになってきたとの事。
 そんな時、自分の周囲を見直して見ると四国電力の仕事をする人の代わりはいくらでも居るのですが、牧師をする人は、私しか居ないことが分かり、会社を辞めて牧師の働きだけをすることに決意したそうです。

  最後に、竹中先生から皆さんへ贈る言葉があります。
「イエス様の守りと導きと祝福とが、皆さんの上にありますようにお祈りしています」
【別に、romfa-chanと言う名前で◇今日の御言葉◇というメールを毎日配信しています。
興味のある方はアドレスを from-chan@sky.guolia..comに送って下さい。
よろこんで配信させて頂きます。 もちろん無料。 不用になれば自由に止める事ができます】
 以上。


中央地区 手話サークル 紹介

 ゆびの会手話サークル②

 今日は、高知県で最初に結成された『ゆびの会』手話サークルを紹介します。
 こんにちは!「ゆびの会」です。
 ろう者に対してまだまだ理解もない頃、通訳者が集まり共にろう運動を展開し、研修や交流の場として高知県ではじめてサークルを立ち上げました。
【嬉しかった事】
 毎回たくさんのろうの方が参加して下さり、楽しく交流しています。 (昼間)福祉体験スクールなどボランティア行事への参加、色々な企画を立て、ポーセラーツや桜餅も作りました。 又秋には「ふくろうの郷」へ見学に行きます。
【悲しかった事】
 若い方の参加者が年々少なくなってきている事。
【将来の要望】
 若い会員さんの増加、老人部だけではなく、青年部や女性部の方にも来て欲しい。 県下各サークルとの交流もできればうれしいですネ。 ぜひおいで下さい。
 他のサークルとの交流もしながら、ボランティア活動もしています。 先日は、活動資金確保のためのフリーマーケットもしました。
【活動年数】 30年
【会員数】 80名
【現会長】 木野。
高知市では古参の「ゆびの会」サークル


我が家の天使

飼い主は、四万十市西土佐手話サークル会員のUさんです。みなさん可愛がってネ!

名前=ミミちゃん(♀)
年齢=16歳
マルチーズ
チャームポイント=小さなカゴに入るのが好き。  はいったらお利口さんになります。 ミミちゃんは知らない人が来たら、盛んに「ワンワン」吠えつづけます。
 ミミは毛先が長いので、シャンプーやカットをしたりして上げています。
 黒々としたお目目がとてもカワイイです。
 旦那が食べている時には、おねだりして、何でも食べてしまいます。
【お悔やみ】高齢のミミちゃんは、今年5月に天寿をまっとうされました。


初夏の手話研修会

最近の手話研修会は、全国統一試験に向けて取り組み、ビデオを活用して高レベルで進めています。
 
岡田さん
 手話研修会は、4月から参加させて頂き、月2回通っています。
 実践課程の講座も6月から始まり、両方を受けています。
 講座は、ビデオを見て事例研究、ロールプレイをして、通訳・ろう者・健聴者の立場になり、色々な事を感じ、他の人の意見を聞いたりして、幅広く考えられてすごく勉強になります。
 手話研修会は、統一試験に向けての勉強が主で、読み取り通訳・聞き取り通訳の勉強をしています。
 読み取り通訳では、色々な人のビデオを見て通訳をするのですが、なかなか上手にまとめて話す事が出来ず、情ない思いをしています。
 聞き取り通訳では、一人一人がビデオ撮影をされて、通訳のチェックをしてもらいます。
真剣なまなざしを見て下さい
 ろうの人たちの参加が多いため、ろうの方々がチェックしてくれるのですが、手話が通じていない時は、分からないと首をかしげられたりします。色々な意見も言ってもらえます。
 竹尾先生もアドバイスをしてくれています。
 ろう者の人に直接チェックしてはらえるので、とてもいい勉強になりますが、難しいです。  竹尾先生は厳しい事を言ったりしますが、読み取り・聞き取りのポイント等を分かり易く教えて下さり、とても勉強になります。
 竹尾先生がいつも言っている「ろう者のため」の手話通訳が出来るように、これからも頑張って勉強していきたいと思います。


潮干狩りに行きました




大方の浜辺でバーベキューをしました




こんにちは赤ちゃん

心遥(こはる)ちゃん(10月21日生まれ)

はじめまして、心遥でちゅ。
7ヶ月になって、ごはんもいっばい食べて大きくなったよぉ〜。
一人でお坐りも出来るようになったので、ボチボチみなちゃんに会いに連れて行ってもらおうかと思ってまちゅ。
今はちょっぴり人見知りする年頃だから、みなちゃんに会ったら泣くかも知れませんが、みなちゃんの顔はしっかり覚えますので、声をかけてくだちゃいね!
母共々、わたち心遥(こはる)をよろちゅくね!
 



中川 定 クンの秘蔵 アルバム

四万十川にかかる『沈下橋』




山口ちゃんが谷千春 氏の講演会に行ってきました

【谷 千春 先生の講演会を聞いて】
 谷先生の奥さんが、ある日、市に通訳依頼をした時のお話をして下さいました。  2人の通訳者の名前が書いてあるFAXが送られて来たそうです。 谷先生が見て「この人、手話上手よかったね」と奥さんに言うと、返事がない。 奥さんが「あ!2人目の人がいい。手話はまだまだだけど、私の言いたいこと分かってくれる。この人がいい。」と言ったそうです。  2人目の人は、相手の心に応えようとする気持があるのだと思いました。  私も、そういう人になりたいと思って、講演を見ていました。

『こたえる』には、2つの意味があります。
①答える=他人の言葉に対して、言葉を返す。
②答える=他からの作用に対して、感応する。
『感応』=心に感じ、応えること。
広辞苑に書いていたそうです。
この講演を聴いて、深く感銘をうけ、私もいつか『感応』出来る手話通訳者になりたいと願っています。


青年部のソフトバレー交流会 in 四万十町窪川B&G海洋センター




お知らせ

『見えない世界Ⅱ』イタリアろう映画上映 ご案内
日時:2006年7月29日7月14日(金) 宿毛市文教センター 夜7時から
チケットは当日に引き換え券。
大人1000円。中学生500円。小学生300円。
主催:高知県聴覚障害者協会幡多支部
     宿毛手話サークル『手話っち!』
共催:財団法人ロスアンゼルスアジアろう協会

※他会場のお知らせ※
7月15(土)愛媛県愛南町城辺プラザ 夜7時から
7月17(月)高知市小坂市民館 夜6時半から
当日行ってもOK!

お知らせ

6匹の子犬の里親さがしに奮闘子犬の引取り先見つかる!

アハハ!おもしろ・びっくり大賞/笑えない四コマ漫画


行事

「応急処置講習会」あります 日 時 : 9月18日(日)10時〜
場 所 : 宿毛市福祉センター
持参物 : タオルなど

お知らせ

18年度 支部会費を 8月までに収めましょう!

食中毒予防の生活術

食中毒予防の生活術

 

同じものを食べても、食中毒にかかる人とかからない人がいます。
その差「免疫力」です。
病原菌への免疫力を高めるためには、腸内の免疫物質の活動を活発にすること。
そのためには、日頃から植物繊維やビタミン・ミネラルを十分に摂りましょう。
また、ストレスや疲労をためないように、規則正しいリズムで生活することも忘れずにしましょう。

腸内細菌の働きを高める食品トライアングル

抗菌食:サルモネラ属金などを排除する腸内細菌を整える


植物繊:腸内の有害物を排除して、善玉金が増える環境に


発酵食:乳酸菌などが腸内の善金玉を増やし、免疫力をアップ


このように、腸内環境を整えて、食中毒金への抵抗力を高めましょう!
そして、家族での食中毒対策へのポイントを守りましょう。

手や料理器具は常に清潔に
◆手をよく洗いましょう。
◆料理器具(包丁、まな板、ふきん、食器、スポンジなど)は洗剤、流水でよく洗い、煮沸や塩素などで消毒しましょう。

食中毒予防の基本は

「つけない」
(清潔にする)
「増やさない」
(すぐ食べる、温度管理をする)
「殺菌する」
(加熱・消毒する)
3原則を守ることです!

十分に加熱を
◆食品を加熱するときは、中心部が75℃になるまで1分間以上加熱しましょう。
◆料理途中で放置しないようにしましょう。

料理後はすぐに食べる
◆料理前、料理後に長く放置しないようにしましょう。
◆残った食品を温め直すときは十分に加熱をしましょう。
◆時間の経ちすぎた食品は捨てるようにしましょう。

冷蔵庫の過信は禁物
◆すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
◆冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は−15℃以下で保存しましょう。
◆冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎ(7割程度がめやす)に注意しましょう。

生鮮食品に注意
◆(肉、魚、野菜などの)生鮮食品は新鮮なものを購入しましょう。
◆消費期限表示を確認しましょう。
◆温度管理が必要な食品(生もの、冷凍庫商品など)は最後に購入しましょう。



つぶや記 ぼや記

 幸福の使者「ツバメ」が20年ぶり我が家に巣を作った。  3年前は、巣作りの途中、竹やぶのスズメと縄張り争いの空中合戦をし、あげくは蛇が南天の木に登って巣を伺うという難儀に遭い、とうとう悲鳴をあげて、どこかへ行ってしまった。  だが今年は違う。若いツバメ夫婦だろう。 4羽ヒナが孵り、せっせと餌運びに忙しく飛んでいる。 ツバメはスピード低飛行しながら、軒のヒナの口元で急ストップする。 その飛行術に惚れ惚れして、飽きることなく眺めている。  古巣に戻ってくるというツバメの回帰本能もさながら、まずは4羽のヒナが無事に巣立つことだけを祈ろう。

○幡多支部広報部

新聞発行が遅れたことをお詫びいたします。《ろうあ幡多》の購読料金について  m(_ _)m (^_^;)

支部長:畦地(FAX 0880-43-0164)
編集:大森
映像:荒木
会計:曽根
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