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ろうあ新聞 2006年 3月20日発行 第12号


平成18年度 新役員の紹介



新年会に参加して



『応用課程』終了しました


 H・Oさん
 基本課程が終わって、半年くらい経ってやっと始まった応用課程だったのですが、勉強内容がすごく難しく、レベルアップしていてビックリし、ついていけるかとても不安になりました。
 応用課程では、手話単語を教える勉強ではなくて、手話通訳のあり方・考え方など、通訳をしていく上での勉強がメインになっているので、自分の手話技術が全然ダメなので手話単語でつまずいたりして、もっと手話を覚えないといけないなと思いました。
 また、事例研究では、頭がパニックになりそうなぐらい難しく、的のはずれた答えを出したり、時間がかかりすぎたり、途中で投げ出してしまいそうになりました。でも、こういう勉強をしっかり出来ていないと、適切な支援や援助がきちんと出来ないので、頑張らないといけないと思ってやってきました。
 教えて頂いている先生は、いつもと同じ先生ではないので、それぞれやり方があり、色々と学べて良かったなと思います。
 私は主婦で、昼間はパートに出ているので、自分の時間を持つのがなかなか大変で、復習もきちんと出来てない事も多かったように思います。
 でも、現役の通訳者である先生が「私は今も勉強しながら通訳をしていますよ。」と話されていたので、通訳というのは、本当に難しく奥が深いと思いました。
 実践課程が始まるまでの間に、応用で勉強した事を忘れないようにしないといけないなと思っています。
 次も挫折しないで頑張りたいと思います。

 A・Yさん
 14名の同期生でスタートした応用課程は、2月10日に終わりました。同期の2名の妊婦さんが無事出産を迎えられたことは喜ばしいかぎりです。
 車に乗らない私は、宿毛会場へは具同駅から汽車で向かいます。宿毛駅事故のためバス区間があったこと、講師の先生と隣席になったことも思い出です。
 応用課程は、講義をだまって聞いたり、ビデオを見たりの受け身の内容だけでなく、実際に通訳者・ろう者・医師・警察官・課長などの配役をやって、初めてその人の気持ちを感じることができました。
 そして、通訳者としての配慮・心がまえを教えてもらいました。
 9年前、窪川町に住んでしたとき要約筆記と出会いました。本音を言いますと手話も覚えたかったのですが、アイウエオ(指文字)を一から覚える自信がなかったのです。
今治に引っ越して、公民館で初心者無料『手話教室』があり、迷わず習い始めました。が、悲しい事に、全く覚えられず、私の記憶力もここまでか!と覚悟する頃、ちょうど半年の修了期。歌や芝居を何度も練習するので、さすがの私でも人の名前と手話とが頭に入りました。この段階の積み重ねがあった後に、中村で講座がスタートできたことは、とてもラッキーでした。いきなりの講座スタートなら、私は絶対落ちこぼれていたはずです。「誰のためにするの?」孫の顔も時々見にいきながら、手話も要約筆記も頑張ります。


通訳者養成講座『応用課程』のひとコマ



【手話落語】 大洲寿亭 鵜乃助さん

 1月22日(日)
 四万十市西土佐のふれあいホールで『人権フェスティバル』があり、愛媛県から手話落語家「大洲寿亭鵜乃助」さんを迎え、ミニ寄席が設けられました。
 大洲寿亭さんの表現豊かな手話落語に加え、読み取り通訳者・坂本文利さんの発声する日本語とマッチして会場は笑いの渦でした。

 周りを見回すと、手話を知らない多くの人も、少人数のろう者も、同時に笑いの世界に入っていっていることに感動にも等しい興奮を覚えました。
 まずは、『味噌豆』からスタートし、『幽霊〈保険金殺人ミステリー〉』と、楽しい30分はアッという間に過ぎてしまいました。

 大洲寿亭 鵜乃助さんの本名は「岡田恒美(つねよし)」さんと言います。
 ながぁ〜い芸名の由来をお聞きました。
大洲生まれであること、職場が松下寿電気の会社であることから「寿(ことぶき)」、「」は落語家が良く使う名であること、「」は大洲は鵜飼いが有名であること、「乃助」も落語家が多く使用していることなどから考えて『大洲寿亭 鵜乃助』に決めたそうです。  手話落語を始められたキッカケは、全通研(大阪大会)で手話落語を見て感動したことから、自分も手話落語をやってみたいと思うようになったとのことです。
 普通の小学校・中学校でも手話落語を披露しており、「バカ蝿とり」を何回も演じたとのことです。手話落語を始めて、もうかれこれ20年位になったと言っていました。
 一番記憶に残っている場面は、青森の『恐山』に住むイタコの話しです。『恐山』のイタコを手話落語で演じたそうです。 私達にも『恐山』をぜひぜひ見せて下さい。
 大洲寿亭鵜乃助さんとコンビを組む、読み取り通訳者の坂本文利さんの話しも聞きました。
【岡田君の読み取りをさせていただくのは初めてでした。とても緊張しました。12月に入って何回か一緒に勉強もしました。過去のビデオなども見せてもらったりして……。健聴者にどれだけ伝わったか不安ですが、これからも頑張って勉強していきたいと思っています。】

《幡多のろう者の声・声》
◆Yさん『我々ろうと同じ手話表現なので、見やすいし、分かりやすかった。また服装も本物の落語家が着るような粋な着物だったし、落語家としての誇りがあった。』
◆Tさん『保険金殺人ミステリーでは、地元のろう者や手話サークル会員の本名を、随所随所で使用していて表演に親しみがあった。手話落語を通して地元の観客に手話の大切さを訴えていたのが良かった。』
手話落語を熱演する大洲寿亭さん



西から東へこんにちは!(会員を紹介します)



冬季の手話研修

 N・Mさん
 手話研修会に参加して、初め竹尾先生は大変厳しくて大変だと言うことであったので、迷っていましたが、途中より参加させていただきました。 厳しい眼差しで、ろうの方の忠告や指摘で、緊張気味にやっています。
 この間、ビデオ撮影した時、なんと自分の悪いところばかり多く「自分はなさけない」と気が付きました。 今後は気付いたことに気を付けて勉強していきたいと思っています。
 また、ろうの方との交流も出来、そのとき手話のアドバイスを受けている状態なので参加して勉強になっています。
 参加しなかったら、手話は使わないし、勉強もおろそかになりがちなので、参加するよう努力していきたいと思っています。
 なんと言っても、ろうの方が積極的に勉強に参加しているのが印象的でビックリいたしました。 皆さん仲良くお願いします。
参加してるみなさん
 Y・Yさん
 手話研修会に参加して、半年がすぎました。 参加してみませんかと話があった時、手話の経験が少ない私が参加して本当に大丈夫だろうかと不安でした。 参加してみると、案の上、研修会は厳しく、緊張の連続でした。
 私の住んでいる愛南町は、ろうあ者が少なく、手話を使う機会があまりありません。 手話サークルは、テキスト中心の学習会になりがちで、会話の勉強も健聴者だけになることもあります。
 しかし、この研修会では、ろうあ者のいろいろな手話表現を直接勉強します。 ろうあ者の表現をまねて、同じ様に表しているつもりでも、分からないと何度も首をかしげられ、情けない気持ちになることも多くありますが、手話表現ができるまで、繰り返して表現してもらえるので、とても勉強になりました。
 また、今まではテキスト中心で勉強をしてきたので、どうしても日本語の文章から手話を考えてしまいます。 手元に資料があれば、無意識に文章の通りに手話を置き換えてしまいます。
 この研修会に参加してから、その手話では、ろうあ者には通じないことが分かり、しばらくは、何をどの様に表したら良いのかとまどってばかりいました。 今は、頭を切りかえて、ろうあ者の手話を、最初から少しずつ勉強し直そうという気持ちで参加しています。
 ここでは、ろうあ者の方の手話表現をみたり、体験談を聞いたりしていくうちに、手話はやはりろうあ者の言葉であることが実感でき、ろうあ者に必要とされる手話通訳ができるようになりたいと思いました。
 手話研修会のある火曜日は、今でも朝から緊張します。 でも、参加している仲間と一緒に勉強することは、とても楽しく充実しています。 これからも、遠距離に負けず通っていきたいと思っています。
 よろしくお願いします。
 K・Aさん
 竹尾先生の勉強会に参加するようになったきっかけは、私の職場にろうの方が手続きに来て偶然その場に立ち会ったのですが、その時ろうの方にも担当者(健聴者)にも充分に内容を伝えられなかったという経験がありました。
 申し訳ない気持ちと恥ずかしい気持ちでいっぱいで「もっと頑張らなければ」と考えていました。 その直後に、他のろうの方から熱心に勉強会に誘っていただきました。
 火曜日の勉強会では、養成講座の時以上に丁寧に、会話の内容をつかむポイント・要約のコツ、あらゆる場面における心情、福祉制度や聴覚障害者の背景などを深く教わることができます。
 『手話通訳の理念と仕事』では、通訳者はろうあ者と親しくなることが目的ではなく、双方をつなぐ役割があり、それがきちんとできてこそ手話通訳者の必要性や信頼が得られるのだということを学び、自分が思っていた手話通訳者へのイメージが少し変わりました。
 また、手話を通して多くの人に聴覚障害者の事を理解してもらうために、現在健聴者だけでなくろうの方も一緒に勉強していることの大切さがよくわかりました。 私は手話を始めて約4年になりますが、講座以外の時はほとんど勉強することがなかったので、手話の技術や知識も身についていません。
 しかし、今度は勉強会や、ろう者と交流しながらいろんなことを聞き、実際の生活に役立てられるよう学びを続けていきたいと思っています。


世界に一つだけのイスを作りました!

好みで出来上がった丸イス  四万十楽舎の 梨 先生
  木のデザイナー 梨先生は、ろう者対象の木工教室は2回も経験があると言いました。
 今日は道具が足りなくて、時間がかかってしまいましたが、今日のイス作りをキッカケに、自分で工夫して色々な作品を作って頂きたいと言ってました。
 先生は、楽舎を尋ねる方々に「自主アート」を指導しているそうです。 近くに木が材料としてあるから、木を使って何かを創作する楽しさを教えているとのことです。
 梨先生ご指導ありがとうございました。



中川 定 クンの秘蔵 アルバム

97年12月寒い朝、江川崎駅で撮影しました。
機関車の煙がモクモクと遠くから見えて撮影準備に入り、シャッターチャンスを押した。すごいSLが撮れた。




こんにちは赤ちゃん

拓真(たくま)くん(5月3日生まれ)

 はじめまして。僕は宿毛市のY・拓真(たくま)です。
僕のお母さんは「小夜」といい、宿毛市社会福祉センターに勤めています。
平成16年度の手話通訳者養成講座が始まった頃に、
ちっちゃな僕が芽生えたので、お母さんは途中で講座を断念してしまいました。
僕が大きくなったらすっかり手話を忘れてしまったお母さんの分も手話の勉強をしたいと思います。
みなさん、よろしくお願いします。


中央地区 手話サークル 紹介

山盛会手話サークル①
今日は、高知市の聴覚障害者協会に集まる老人部が中心の『山盛会』を紹介します。
 「山盛会」の由来は、みんなで山のようにお話しをしようと言う事で、「山盛会」と名付けました。

 「山盛会」の結成は、平成1年11月15日。
昔、講座が初級・中級とあった時です。 その講座が終った後、このままでは折角手話を習って、このまま止めてしまうのはもったいない。 もっともっと、手話を学びたいと言う意見が多くて、じゃ、サークルを私達で作ろうと言って、老人部の皆さんに協力して頂き、サークルを結成しました。
 老人部のバックアップがあってこそ『山盛会』サークルがある
山盛会手話サークルのみなさん
【嬉しかった事】
 結成5年目に五台山にある、ヴィシャトウと言う結婚式場の部屋を借りて、記念パーティーをして、みんなで祝ったことです。 それも一年前から計画して、みんなでお金を毎月積み立てて、一度にお金の負担がかからない様にして開いたことでした。
【悲しかった事】
 結成当時は、老人部のみなさんは若かったですが、近頃は、みんな年がいき、ご主人の世話とかでサークルに来れなくなった方々が一人減り、二人減りとして、だんだんサークルに来ていただけないのが悲しいです。

【将来の要望】
 今の老人部の方々の伝統的な手話を学び、それを残して、これから先も老人部の方々に協力しながら、共に社会参加して、『山盛会』サークルが長く続けれるように努力したいと思います。

【活動年数】 18年
【会員数】 55名
【現会長】 川澤。



水車亭から手話でこんにちは!

 四万十町にある㈱南国製菓『水車亭(みずぐるまや)』に勤務して4年目の大峯さんを紹介します。
 大峯さんは本社で2年、人事異動でここに配属され、2年目です。 主人の転勤で、窪川に引っ越してきましたが、その当時は子供が4歳・3歳・1歳と小さかったので時間と休み重視でこの会社に決めたそうです。
 手話を始めたのは独身の時です。 家と会社の往復に物足りなさを感じていて、たまたま近くの青年センターで手話教室が開かれると知り、申し込みました。
 前田真紀先生が講師で、授業も楽しく、友達もたくさんでき、この頃が一番楽しい時期だったそうです。
 初めて、ろう者の方と交流した時は、下手な手話でも通じるのかとすごく不安だった。 でも、分からない時はゆっくりと何回も何回も同じ手話をやってくれ、とにかく必死で読み取りましたよ。
 ろう者からはバレーやボーリング、飲み会など色々な交流会に誘ってもらっていました。 仲間内々では、手話が上手になった気がする等など話し合ったりしていました(笑)。
 大峯さんの座右の銘は『いつも心に太陽を』です。 嫌なことがあってもニコニコ笑顔で元気よく頑張っていると「いつも気持ちえいねぇ」「元気をもらっているよ」と言われ、いつの間にか、嫌なことはキレイに忘れています。
 友達からは「みねちゃん」と呼ばれていますが、ろう者からは自分のことをニックネームで呼ばれたことがないので、「みねちゃん」とそんな風に気軽に呼んでいただくと嬉しいそうです。
『水車亭』ではパリパリのシュークリームが人気です。ぜひ食べてネ!
 大峯さんは8年前に結婚後、大豊町・須崎市・佐川町・高知市・窪川と県内を転々としています。 3人の子供にも恵まれ、その合い間に通訳もしています。 中でも数年前「よさこいピック高知」に参加したことはとてもいい思い出になったと話してくれました。


我が家の天使

飼い主は、宿毛市手話っち!サークル会員のMさんです。 みなさん可愛がってネ!

名前=ユキちゃん(♀)
年齢=10ヶ月 ?
山羊種=日本山羊か? ヨーロッパ産系か?
チャームポイント=昼間は四角い瞳孔が、夕方になるとまぁ〜るい瞳孔になります。

 『ユキ』は、「アルプスの少女ハイジ」の中に出てくる白い山羊の『ユキ』から取って名付けました。
 草むしりは、めんどうくさいから、草むしりのためにユキを飼いましたが、なかなか草は減りません。 もう少し大きくなれば役に立つと思います。

【評】草むしりのお手伝いが出来るようになるといいですね。


【職業一筋60年】



アンケート『車免許習得について』



お台所の知恵袋

お台所の知恵袋

 

《酢で作る漬け物》


《作り方》(3〜4日間塩漬けにする)
・大根 3キロ
    (皮を剥いで、半分に切っておく)
  ・塩  130g
《分量》    
・酢 1合5シャク(カップ1個1/2)
  ・さとう  300g
  ・トウガラシ 3〜4本
  ・味の素   少々
  ・色粉(漬け物の素)色付けに
  ・ゆずの皮
①分量を全部鍋に入れて、沸かす。
②熱いいうちに大根を容器に入れ、1週間くらいしてから食することが出来る。

           提供者〔田村〕

《焼きおにぎりの作り方》

【注意点】
トースターの天板にアルミ箔をピカピカした面を上にして敷く。

その上にサラダ油を少したらし、よく塗り広げる。

そこにしっかり堅く握ったおにぎりを焼き色が付くまでに焼く。

表面に醤油をぬるのでもよし。
《たまには、》
 醤油 ………小さじ2
 みそ ………小さじ1
 砂糖 ………小さじ1/2
を合わせたものを表面にぬってもおいしい!

軽く温めたごはん……茶碗4杯分
醤油・酒 …………各大さじ3
砂糖 ………………大さじ1
の調味料をトロミがつくまで煮て、あったかご飯と
混ぜ合わせ、焼きおにぎりにするとよい。好みでゴマをふったり、七味トウガラシをかけてもよい。



幡多支部の行事

幡多支部の行事
4月 9日(日) 幡多支部定期総会
4月16日(日) お花見?苺狩り
5月上頃   潮狩り
5月下頃   バーベキュー

寄付お願いします

青い鳥(福祉)ハガキを幡多支部に寄付して下さい。
  (5月末まで郵便局へ申し込んで下さい。)

つぶや記 ぼや記

 梅の花ほころぶ3月中旬、 幡多支部では、西土佐の四万十楽舎で『世界に一つだけのイス』作りを実施した。  この文化・教養部(日曜教室)の担当者である伊与田清子さんが、役職最後の担当を成し終えた後に、記事を寄せて下さった。
 【文化部日曜教室で、それぞれ個性あるイスを13名の男女が参加し、最後まで造りました。 私の担当はこれで最後になりますので記念に残るものを造ることが出来て感慨無量です。  皆さん ありがとうございました。伊与田清子】


○幡多支部広報部
支部長:曽根(FAX 0880-65-6977)
事務局・編集:大森
撮影:荒木
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