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ろうあ新聞 2004年10月 1日発行 第6号


第1回 西部地区通訳者養成講座開講される

 さる7月23日(金)中村市社会福祉センターにおいて、待望の第一回 西部地区通訳者養成講座が開講されました。
手話養成講座山中さん  前田会長挨拶の後、講師紹介があり、中央からは山中・浪越が担当、西部地区からは大森 たかみ・曽根が担当することになりました。その後、山中手話対策部長より講座日程などの説明があり、出席が三分の一あればOKとのことでした。
 開講式が終わると、さっそく【基本課程】第一講座・第二講座がはじまり、山中・浪越が指導致しました。 西部地区では、通訳者数が不足していますので、受講生の方々が学びの中で『ろうあ者のためのより良き通訳者になる』ための知識や技術を身に付けて、第一線で活躍される日が来ることを、幡多の我々は首を長くして待っています。
 幡多支部の希望としては、これからも3年毎に1回は西部地区で通訳者養成講座が開講されればいいなと願っています。
 

「入門課程」手話研修会終了しました

 昨年12月から続いていた「入門課程」手話研修会が、9月21日をもって終了しました。
受講生に分かるようにひとつひとつ丁寧に指導する竹尾先生 【竹尾先生より】
『奉仕員入門課程の学習会を終えて』
 この9月で、奉仕員養成「入門課程」指導方法学習会も無事終了しました。 生徒に「教える」のではなく、「育てる」「こうなって欲しい」を念頭に、指導案を作り、それに添って模擬を行い、意見を聞き、指導者として成長してゆく皆さんを見て、とても嬉しく、また私自身も、皆さんから多くのことを学ばせて頂きました。  指導方法を考えたことで、皆さん自身も考えが深まり成長したのではありませんか。 今後とも、この学習会に改良を重ね、より良い講座を実施し、そして卒業生を増やして下さい。  高知に住んで、皆さんとつながりが出来たことを嬉しく思っています。 本当にありがとうございました。
そして模擬で生徒役を引受けて下さった皆さんありがとうございました。


龍山 (ひろし)洋 氏 講演会

さる7月18日(日)テーマ「手話との出会い」のもと、龍山 洋氏の講演会が中村市社会福祉センターでもたれました。
 龍山氏の最初の職場は、社長である兄の会社で、そこには兄の友人の息子(ろう者)がいて、彼から仕事の指導を受け、昼夜となく彼と行動を共にしていたと言います。 手話も本からではなく、ろう者とのつきあいの中から学んだとのこと。
 30歳の時、京都の聴覚言語センターの近くに引越し、通訳者講座に参加して腕と度胸を磨いたとのこと。
 三・三声明の主催者・大矢 進さんに「どうしたら、あなたのように上手くなれるのか?」と質問したら、大矢さんは怒って「私は耳が聞こえないから、手話を使っているだけ。通じるように工夫することが大切!」と言われたとのこと。
 また三好 和歌栄さんとの素晴らしい出会いについても話していただいた。
 42歳の時、手話関係の師匠が多くいる京都に別れを告げ、宇和島市に戻って来た。 気持ちが晴れないでいたが、宇和島市にもスゴイろう者がいると分かったことは、誇りになったと眼を輝かせて話していました。
講演中の龍山先生
 伊東先生の言われた「聞こえない人たちの歴史と生活から学べ」という言葉が、今でも龍山氏の座右の銘になっているとのことです。


谷 千春 氏の講演会に参加したよ

 8月22日(日)谷 千春氏の講演会の感想です。
谷 千春 氏を囲んで 【Yさん】
 谷さんは、昔の手話の説明なども、使っている人の生活(人生)を否定しないで、その手話の特徴を味わい表現していて、私はますます手話の魅力を感じてしまいました。

【Yさん】
 第一線で活躍している谷さんに会ってみたいと思い、参加しました。
can your can t は、そうや!私も「出来ないは缶に入れておいて、出来ることを頑張っていこう!」恥じをかきながら皆から学び続けよう!


西から東へこんにちは!(会員を紹介します)



手話の出来る店主を紹介します

古津賀で「池田造園」を営んでいる、若き社長を紹介します。
池田夫妻 幡多地区のろう者と長い間、関わりを持つ池田夫妻です。
 聴覚障害者の方も社員として雇っており、手話を使って指示やコミュニケーションをとっていると言ってます。 また手話が出来ない健聴の同社員との会話の時は、ジェスチャーと口の動きで読み取っているとのこと。  逆に、手話と一緒に声も出してくれていますので、内容が理解でき、きちんと意思疎通が出来ているそうです。素らしい会社ですね。
 池田夫妻の理想的な会社作りは、「聴覚に障害のある方だけではなく、様々な事情の方に対して開かれた会社にしていくことで、誰もが働きやすい職場を作り、少しでも働く場を提供できたらと思っている。  また、私たちの手話を必要としてくれている所には、出来るだけ参加し、少しでも社会の役に立てたらと考えています」と締めくくってくれました。


第3回 応急処置教室

柚村 誠 先生(日本赤十字社 高知支部)
9月20日(月)の祭日に中村市社会福祉センターの畳のある部屋で、柚村 誠 先生を迎え『応急処置教室』が開催されました。
 今回は「止血方法」と「包帯の巻き方」が新しく加わり、みな真剣に学びました。
説明を聞く 【M夫妻の感想】
 文化教養教室「応急処置教室」に初めて参加しました。包帯の巻き方・いろんな運搬の方法など勉強になりました。
 一番参考になったのは、パンティーストッキングは緊急包帯の代理ができると分かったこと。
 それも色んな使用方法があることも教わりました。
 学んだことを、これからの日常生活の中で活かすようにしたいと思っています。
 柚村先生、また来年もご指導をよろしくお願いします。
《ケガ人の運搬方法を学ぶ》
① 今から、毛布と竹でタンカを作ります。よく見てください。  ② ③ ケガしてるからそおっと、そおっとね。

④ ひざの掛けて ⑤ 慎重に、慎重にね。 ⑥ そうれ!運ぶよー!
【Aさんの感想】
 9月20日「応急処置」講習会の案内をいただきました。 仕事上で学ぶ必要があるのでは…と思い参加しました。
 五体の血止め、骨折、救急車が現場に到着するまでの応急処置、鼻血止め、竹と毛布を使ってタンカ作り、二本の竹に毛布のたたみ方、ケガの重い人・軽い人、個々によっての毛布の折り方など、具体的な説明と実践をともないながら指導を受けました。
 ストッキングの有効な使い方、三角巾の使い方、折り方も学んだ。 三角巾の結びが簡単にとけた時は、天にも昇る心地でした。
 三角巾にしても、ストッキングにしても、身近な物で、さまざまな使用方法があるのには随分と驚きました。
 そして、鼻血止めも、昔やった止め方と、今の止め方の違いも学びました。
 柚村先生のお人柄が、そのまま伝わってくるような指導方法を受けて、とても貴重な時間を過ごしたことでした。
 これからも応急処置など、繰り返して学習が出来たら…と思いました。
 そして、子育てしているお母さん方々にも参加して頂けたらと思ったことでした。


S・I 会員さん 宅の裏山土砂崩れに遭う



ぬくもりが伝わった『アツキヨ』コンサートライブ

ライブ中『アツキヨ』
ボーカルのアツシ(佐々木 厚)さんとサインボーカルのキヨ(中村 清美)さんの
      楽しいコンサートの始まりで〜す


コンサートライブは大反響がありました



 各サークルの感動を掲載します


【わかあゆ】
  ★今回このライブを実行するにあたりまして、各サークルの皆さまへお礼申し上げます。 ご協力を感謝いたします。  準備期間が短いということもあり、なかなか……な事もありましたが、一人一人の頑張りと、『アツキヨ』の素晴らしさを、たくさんの人に感じて欲しい、また自分も感じたいという思いで進めて来ました。  当日は雨、人出も心配しましたが、開演前よりのお客様入りで、ホッとした事でした。 ライブではみんなが楽しんでいる様子を見て、自分も楽しめました。  当日はたくさんお手伝い下さった皆様ありがとうございます。 これで、みんなは『アツキヨ』のファミリーです。

  ★何よりもキヨちゃんのサインボーカルを生で見られたことが良かった。 ビデオやテレビで見るのとは違い、胸にひしひしと来るような迫力があった。 真剣な顔で訴えかけたキヨちゃん、ニコニコみんなを幸せにしてくれるキヨちゃん、サインボーカルのすごさを感じた。  アツさんの歌声も会場の隅々まで響きわたって、みんなの心を温かくしてくれた。

【手話っち!】
  ★キヨさんの表現力、自分の思い・気持ち、歌の持つ意味の表現……アツくんの明るさ、キヨさんの《歌姫になりたい》の夢を叶えたい……そして「キセキ」の素晴らしさ!私の「キセキ」も信じて、歌詞にあったように、途中で投げ出すことなく頑張りたい(楽しみながら)と思います。

  ★アツさんの優しいのに力強い歌声と、キヨさんの気持ちがこもった手話表現に、とてもとても感動しました。 自分たちの思いを「伝えたい!」という二人の想いが溢れていました。  二人はきっと何よりも強い絆でつながっていると思います。

  ★私はリズムが分からないので、まったく興味がありませんでした。『アツキヨ』コンサートで、キヨさんのサインを見て、こんなに歌えるんだと感動しました。
『アツキヨ』
【菜の花】
  ★キヨさんは、音が聞こえないのに、演奏とピッタリっていてびっくりしました。

  ★キヨさんの前向きな姿勢に心打たれたものがありました。 自分の夢に向かってひたむきに一生懸命頑張る姿、そしてその思いを理解して、大きく受け止めているアツシさんにも熱いものを感じました。

【まつぼっくり】
  ★勇気と感動をたくさんいただきました。ありがとうございました。

  ★家族で観させていただきました。子どもは♪ふりかけふりふり〜♪と大喜び。
  手話がいっそう身近なものになったようです。 手話に興味を持ってなかった妻も、目をキラキラさせていました。 ステキな時間をありがとうございました。

  ★四国発上陸ということで、「中村を"第二のふるさと"と呼ばせて下さい。」と言う、アツシさんの言葉がうれしかった。
これからももっとメジャーになるように応援したいです。

【ともだち】
  ★サインボーカル『アツキヨ』を初めて見た。表情が豊かでとても素晴らしかった。 舞台と客席が一体になり、すごく楽しい雰囲気の中で、私たちも自然に身体が動き出し、身体のリズムはたどたどしかったけど、知らず知らずのうち『アツキヨ』に合わせていた。
「自分もあんなに歌ってみたいなぁ」「やってみたいなぁ」の気持ちは大切だよネ。

【みらい】
  ★音、音程合わせ、歌と、最大の努力を必要とし、あきらめなければ何だって出来ると思う大切さ、感動 しました。初めてのコンサートでしたが、心に染み付いています。 本当にありがとうございました。

  ★毎日の努力が実を結んで、本人の努力、自分の夢に向かって、頑張って来たことで、今のキヨさんがあると思います。 コンサートを通して、多くの人に感動を与えて欲しいと思っています。  私もキヨさんから希望と夢をもらいました。

【すずらん】
  ★『アツキヨ』コンサートは、ファミリーコンサートと言う通りにアットホームであったかく、楽しいコンサートでした。 初めはサインボーカルと手話はどう違うのかな?と思っていましたが、キヨさんを見たら、全身から言葉一つ一つが伝わってくるような感じでした。  子供の頃からの夢である「歌姫になりたい」と言う思いに向かって、いろいろ努力をし続けてきたキヨさん。 そんな彼女を温かく受け止めているアツシさん。 「あきらめなければ、何だって出来る。  途中で投げ出しちゃダメ!」と思う気持ちが、よく伝わってきました。
お二人にたくさんの幸せと勇気、元気をいただいた気持ちでいっぱいです。 ありがとうございました。

【にじ】
  ★二人のやさしさが伝わってくるようで気持ちよかったです!
  歌は「ファミリーミュージック」を目指しているだけあって、今時の〜っていう感じじゃなかったのが残念。 でも、「手話ボーカル」っていうのを初めて見たんで(歌を聴きながら見ていると)、これに感激してしまいました。  私も真似をしてみたくなりました。

【南宇和高校 サインランゲージ部】
  ★初めて『アツキヨ』の歌を聴きました。とても元気があって、聴いている私まで元気になるようで、とても楽しかった。  夢をあきらめずに、信じていたから、『アツキヨ』があるんだと思うと、私もあきらめなかったら叶う日が来るのかなと思いました。  私もあきらめずに頑張ろうと思います。

  ★私は今まで、コンサートに行ったことがなかったので、『アツキヨ』のコンサートをとても楽しみにして行きました。
  歌を聴いていて、アツシさん、キヨさんがとても輝いて見えました。 「夢を持ち続け、あきらめなければ叶う日が来る」私自身あきらめかけていた夢を思い出すことも出来ました。  私は、その夢に向かって少しずつでも近づくことが出来るようになるために、あきらめない心を持ち続けたいと思います。


幡多・高幡地区 手話サークル⑤

すずらん 手話サークル  北の幡多地方に位置する西土佐村の『すずらん』手話サークルを紹介します。
 『すずらん』という名前の由来はこうです。当時のNHK連続ドラマが『すずらん』を放映していたので、なんとなくこの名前がいいと多数決で決まったようです。
【嬉しかった事】
 サークルに参加しなければ、知り合えないような老若男女の友だち(仲間)がたくさん出来たことです。
【悲しかった事】
 初代会長で、中心的存在であった 宮永さん の突然の死でした。
ケンタッキーのおじさんのように、温かみのある大きな体躯の宮永さんが余生をボランティア活動にかけて動き回っていた情熱は、今もメンバーの胸に残っています。
【将来の要望】
  メンバーが増えること。お互いを信じ合える・助け合えるサークルになって欲しいと願っています。
【会長名】 川村。
【現在会員数】 15名
【活動年数】 5年
「明日があるさ」を舞台で手話コーラスしました


マイ我が子



我が家の天使

飼い主は、菜の花手話サークル会員のHさんです。
みなさん可愛がってネ!

飼い主は、中村市のHさんです。
名前=H・アリス(♀)
年令=11歳6ヶ月
犬種=ランドジェットシープドック(簡単に言うと「牧童犬」です)
チャームポイント=クリッとしたお目々で、とてもお利口で可愛いです。
 今年の7月末に、腰に大きなガンが出来て、摘出しました。元気になって安心しています。
 自分の娘のように可愛がっています。いつまでも家族のきずなです。


行事案内

 【 第2回 秋 の 運 動 会】
1.日 時  11月 7日(日曜)
2.場 所  中村養護学校(予定)
3.持参物 動きやすい服装・タオル

 【 日曜教室 「ケーキ作り」 】
1.日 時  12月 5日(日曜)
2.場 所  宿毛(未定)
3.参加費  

 【 第5回 合 同 忘 年 会 】
1.日 時  12月11日(土曜)
2.場 所  中村市
3.

つぶや記 ぼや記

  今年7月中旬に、西部地区で念願の「通訳者養成講座」が開講された。
  会場は中村市と宿毛市を交互にして、講師も中央から山中・浪越、地元西部から大森・曽根が交替で指導することになった。
  講座を引受けた、これからが大変だが、皆で知恵と力を合わせて、終了まで乗り越えて行きたいと思っています。
  話題は変わって、今年は大型台風がワンサと四国へ上陸してきた。宿毛の I 宅も土砂崩れの被害を受けた。皆さんのお宅は大丈夫でしたか? 何かありましたら、幡多支部へ一報を!


○幡多支部広報部
支部長:曽根 (FAX 0880-65-6977)
事務局&編集:大森
撮影:荒木

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