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ろうあ新聞 2003年12月20日発行 第3号


幡多は燃えているゾ!

《入門過程》手話指導者研修会毎月2回継続実施される

大森講師 手話研究会風景  11月18日より幡多地区で待望の『入門過程』手話指導者研修会が開催されました。
(毎月2回、第1火曜日は宿毛市会場、第3火曜日は中村市会場)講師は竹尾恭子氏。
この研修会は、幡多・高幡地区で実施される奉仕員養成講座を担当する、聾者講師と健聴者講師のペアを育てるもので、
 ①《指導案作成》から学び、そして②《教材の準備》、③《カリキュラムに沿った指導方法が出来るようになる》を達成目標にしています。
 手話通訳士が一人もいない幡多地区ですが、みんなで協力し合って育てて行こうと思っています。
 県下に先駆けて、みんなで開催した研修会です。 誇りをもって参加しましょう。

【受講生K・Yさん】自分が学ぶのではなく、受講生に教える事がとても難しく大変なことだと思いました。   受講生が手話に興味を持ち、手話を続けていきたいという気持ちを起こさせるような講座にしないといけないと思います。 その為には自分自身が手話に対する理解を深めていかなければいけません。
聴覚障害者の方と共に学べるという利点を活かし、最後までがんばりたいと思います。

【受講生S・Yさん】こういう勉強は、もっと若いうちにしておくべきだったかなと思うのが正直なところです。  時々、私個人にも小学校から依願があるので、参考のためにと思って、参加しています。 記入方法に入ると、要点がつかめなくて、投げ出してしまいそうですが、行き着くところまで頑張ってみる気持ちです。

【受講生M・Mさん】指導者の講座なんて、私には早過ぎるとは思いましたが、サークルのろうの方の勧めや、私自身もっと手話を学べるのならという気持ちから参加することにしました。
 参加してみて、いきなり指導案作り!「エッ!」と正直思いました。でも、よく考えたら、この講座は指導者になる為の講座だったと思い直し、さっそくグループで作り始めました。
 自分が生徒だったら、こんな風に習いたいなぁーと思いながら作りました。 でも、ねらいに近づく指導案を作るのは容易くないことが分かりました。 時間が足りない…、目的がズレてきている等々。苦心してやっと一つの指導案を完成しました。
 なるべく出席して、手話について、指導の仕方について、色々な事をたくさん学びたいと思います。


第1回 楽しかった秋の運動会

  11月3日(月)中村市古津賀にある中村養護学校体育館において、幡多支部と若あゆサークル・手話っち!サークルの合同主催で『秋の運動会』を開催しました。
  久しぶりに汗をながして笑いころげた参加者のスナップをご覧あれ!

 運動会の名物競技!
  なが〜いパン食い競争!

パン食い競争

 参加者勢ぞろい! 来年もまた集まろう

全員集合

 

松本 愛さんを迎えて『地震の予備知識』講演会

 さる10月26日(日)中村市中央公民館において松本 愛(ひとし)氏を講師に迎え『地震の予備知識』というテーマで講演会をもちました。
 松本氏は今年5月、高知市で2回講演会をもたれていますが、幡多地区の会員は聴きに行けなかったので、99%確実に起きると言われている南海大地震に備えるために、改めて松本氏に講演を依願しました。
松本さん  松本氏は8年前の神戸・淡路大地震災を振り返って語り始められました。
 建物が倒壊し、火災が発生し、オシャレな港町・神戸は大惨事となっていきました。 瓦礫の下にはまだ生きている人々がいます。 救助隊が来るまで息絶える人々もかなりいたと言います。
  そんな時には、笛を使用したら体力を消耗しなくてもいいし、吹いて笛の音を出して自分の存在を知らせることができると、聴覚障がい者を問わず老若男女いろんな人々のために良い知恵を拝借しました。
 聴覚障がい者に情報が入ってこないということは、一瞬ヒヤッと酷な場合もあります。 周りの住民全体がガス漏れで避難していたのに、ろう夫婦はガス漏れの情報も知らず、建物に残って「寒いから」とストーブを焚いていたことです。
  また、重要な『安全地帯』について語ってくれました。
『安全地帯』
 ①家族と話し合って安全地帯(テーブルの下など)を決めておく。その安全地帯の周りに倒れやすい物を置かない。補強しておく。
 ②デパートなど人が集まる所では、安全な場所と非常口を確認しておく。
皆さん覚えておいてね!
 それから子供が受けるダメージについても話されました。 子供は身心共に弱い立場にあるから「大丈夫、大丈夫」「大丈夫、心配ない」と何度も声をかけて励まし続け〈安心感〉を持たせるようにしてやらなくてはいけない等々、親が子供を守っていく大切なことに気付かせてくれました。
 震災から8年が過ぎた今も、心のケアを必要とする小・中学生が1908人もいることは事実です。
 地震は都市を破壊するのみならず、人間の精神をも破壊する力を持っていると改めて実感しました。


西から東へこんにちは!(会員を紹介します)



幡多・高幡地区 手話サークル紹介②

菜の花 手話サークル
「わかあゆ」手話サークルの次は、「菜の花」手話サークルを紹介します。
 「菜の花」という名前の由来はこうです。いろいろな候補が出ていましたが、T子さんの息子・響太くんが「菜の花」が良いと言ったので、これに決めたそうです。 それから、四万十川のほとりに咲いている素朴で明るいイメージもあったとのこと。  結成して6年になりますが、喜怒哀楽こもごものいろんなことを聞きました。
菜の花サークル 【嬉しかったこと】
サークル活動をみんなで仲良く進めることができたことです。
【悲しかったこと】
メンバーの一人であるWさんが逝ったことです。Wさんと過ごした思い出は数限りなくあります。愛らしい笑顔はいつまでも胸に残っています。
【将来の要望】
これからもみんなで仲良く話し合って、地域に根ざしたサークル活動を作っていきたいと願っています。菜の花をどうぞよろしく!
【会長】 今津。
【現在会員数】 20名ほど。


マイ我が子



宿毛市の「ふれあいまつり」に協力しました

 10月19日(日)宿毛市主催の「ふれあいまつり」が行われ、宿毛市以外の人たちも参加してくれてにぎやかにやりました。
 おかげで焼きソバの売り上げは上々でした。 皆さんお疲れ様でございました。
 今年は皆頑張ったので局長に誉めてもらいました。 



夏休み最後の日にバーベキューをしました

 聴覚障がい者との交流を目的として、8月31日(日)だるま夕日が見える場所として、有名な、宿毛市の咸陽島公園でバーベキューをしました。 大人25名、子供10名。全部で35名でした。(その中に愛媛から大人8名、子供4名、南宇和高校生も参加)
南宇和高校生(サイン・ランゲージ クラブ)の感想文です。

 ★ N・Mです。手話があまりできなかったので、あまり話はできなかったけど、たくさんの人と楽しくできました。 またみんなであつまるときがあったら、またさんかしたいと思います。 とてもたのしかったです。
 ★ M・Oです。大沢の人たちとバーベキューが出来て楽しかったです。 多少は手話ができたけど、あまり出来なかったので、次、会う機会があれば、もっと話したいと思います。
 ★ R・Kです。手話をあまり覚えていなかったので、誰とかできなかったけど、楽しくすごせました。 次にまたこんなきかいがあれば参加したいと思います。 これからも楽しく手話を学んで行けたらいいなと思いました。
 ★ M・Hです。私は、食べてばかりであまり手話ができなかったのです。 手話がたくさん飛びかかって、不思議な感じがしました。 子どもたちも遊べてよかったです。 楽しくすごせました。準備していただいてありがとうございました。



ザ!忘年会 今年は宿毛が当番でした



つぶや記 ぼや記

  波瀾(乱)の2003年も終わろうとしている。
  年末には必ずベートーベンの「第九」が流れる。皆さんは「第九」の歌詞をご存知だろうか?
  温かい家庭を持つ者も 親のない独りぼっちの者も 
  やさしい妻を持つ者も 妻を持たない者も 
  分かち合える友を持つ者も 友を持たない者も
  みな等しく仰ぐのだ 天上の星々のかなた
  必ずや神はおられる ………………(省略)
  なんと励まされる歌詞だろう。凍てつく夜空を見上げながら思う、人にはそれぞれ生き方があるんだと……。

幡多支部広報部
支部長・曽根(FAX 0880-65-6977)
事務局・大森(FAX 0880-52-2179)
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