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ろうあ新聞 2003年 8月20日発行 第2号


『竹尾氏』講演会

講演中の竹尾氏
 さる5月18日(日)テーマ『手話に魅せられて』のもと竹尾氏の講演会が中村市社会福祉センターでもたれました。 竹尾氏は50歳近くなってから沖縄で手話と出会った楽しさを語ってくれました。
 特に沖縄人の『イチャリバ チョーデー(一度会えば兄弟)』という言葉のように、大らかで温かいふところで、竹尾氏の手話は育まれてこられたんだなと思わされました。 講演の中で、深く刻まれた内容は「天皇・皇居陛下は英語が堪能。
 しかし、国賓として招かれた時は、英語通訳者を後方において、『日本語』でもって挨拶している。 それと同じように、『手話』はろうあ者の母国語でもあり、ろうあ者を代表する言葉なのだから、手話通訳者をおいて堂々と手話で挨拶し、話すべき。」と言われたことです。


『竹尾氏』講演会の感想

 【Kさん】手話を分かりやすく表現してくれて、声がなくてもだいたい読み取れました。 手話を身に付けると言うことは、勉強も大事だけど、それ以上にろうあ者と触れ合い、その中に入って一緒に行動することが一番だなとつくづく思いました。
 【Sさん】どんな風に手話に興味をもったんだろう?話を「聞くのが楽しみでした。手話教室もサークルも一回も休んだ事がないって!すごい積極的だな〜と感じました。 そんな中でも、ろうあ者と出来るだけ目を合わせないようにしていた事がすごくおかしかったです。(質問されたら受け答えに自信がなかったらしい) いつ引越しするか?分からない竹尾さんですが、引越しするまでに色々と教わりたいなぁ〜と思っています。
 【Oさん】竹尾さんと手話との出会いは、ご主人が沖縄へ転勤されたのがきっかけだとお聞きしました。 40歳を過ぎてから手話を学び始め、11年目に手話通訳士の試験に合格されたとのことでしたが、それから沖縄や福岡・高知と全国の聴覚障害者の皆さんとの出会いや活動などを、魅力ある手話で話して下さいました。
 竹尾さんの聴覚障害者や手話への熱い思いが伝わり、ときに私も涙することがありました。 交流の中でお互いを理解し合える、コミュニケーションの大切さ、温かな人間関係の素晴らしさを改めて感じました。
 今までの私自身の歩み・生き方・今後についても、いろいろ考える機会ともなりました。 残りの時間に『虹の坊や』のお話も聞き感動しました。物語の絵本を見ているように、色も風景も見える気がしました。
 講演のビデオを幡多支部でお世話頂き、繰り返し見ています。 本当にありがとうございました。


第2回 女性部との交流会開催される

 6月1日(日)宿毛市にて第2回女性部との交流会がもたれました。 男性会員も小数来ており、自己紹介の後、女性部が機関誌に取り上げた『竹の割り箸』の害毒性や、アルミ缶集めの車椅子交換の苦労。
 『悪徳商法』に関する情報交換等など、いろいろな話し合いが自由に交されました。 時々脱線もありましたが・・・。女性部に奮起されて幡多支部も出来る範囲内でアルミ缶を集め、支部の今後の事業運営がスムーズになるように備えていこうと思っています。
 また生活消費者相談センターにお願いして『悪徳商法』についての講習会も開きたいと考えています。 支部会員に一人から「女性部が発行している『輝く女性たち』とはどういう意味ですか?」との質問があったので、藤田さんが「目的意識をもって輝いていくという意味です」と答えてくれました。
 ふぅ〜む『目的意識を持って輝く』。 ☆キラキラ☆イキイキした女性でいたいものですね。
 交流会終了後は場所を移動して、軽食をしながらそれぞれオシャベリに花が咲きました。 女性部の皆さん、今回は遠い宿毛までおい出て下さって心から感謝しています。
女性部
※交流会前の出来事
 余談ですが、女性部の方々は午前中、宿毛育成園を訪問され、かつてのろう学校時代の後輩と再会し、旧交をあたためあい、励まし合ったことであります。 彼らのことを忘れず心に留めて、宿毛行きの機会をとらえて訪問された皆さんの優しさを感じました。


柚村先生(日本赤十字社勤務)第2回応急処置講習会開かれる

柚村先生さん 柚村先生から皆さんへ
 講習会に呼ばれるたびに感心することは、聴覚障害者の皆さんが熱心に受講されていることです。自分や周りの人の健康や怪我の応急手当に関心の高いことを示していると思います。
 できたらもっとたくさんの聴覚障害者の方々に健康や命の大切さを知ってもらう機会が増えればと思います。 手話は相変わらず下手ですが、また協力したいので、声を掛けて下さいね。


指導を受けた感想
 8月11日(月)宿毛市社会福祉センターで『応急処置講習会』が開かれました。 参加された皆さんの熱心に受講する姿勢をごらんいただくとともに、指導を受けた感想も書いて頂きました。

【受講生Kさん】応急処置は去年と比べてむずかしかったよ〜。
 いつ何か?起きるか?分からないので、身に付けた方が良いと思いました。 また来年もやって頂きたいと思います。

【受講生Yさん】応急手当の講習会を受けて思ったこと。今回は実物大の人形を使って、救命隊が来るまでの間、①意識の有無を調べる。②呼吸の有無を調べる。以上をしてから、人工呼吸の方法を一人一人やりました。
 うまく出来ると緑のランプが点灯するので真剣に取り組みました。 次は心臓マッサージなどを間違わないように学びました。 柚村先生の指導は分かり易かったが、実際やってみると、簡単なようでうまく出来なくて難しかった。
 繰り返し講習を受けたいです。


西から東へこんにちは!(会員を紹介します)



幡多・高幡地区 手話サークル紹介①

わかあゆ 手話サークル
 まずは、幡多地区で最初に結成された古参の『わかあゆ手話サークル』から。
 
若あゆサークル  『わかあゆ手話サークル』が結成されたのは、昭和54年(1979年)から始まった手話講座の翌年でした。当時の会員は19名。サークル結成のきっかけは、講座中に仲間ができて、その仲間たちと交流するための場としてサークルを作ろうと話が持ち上がって行ったのが始まりです。
 サークル名を『わかあゆ』と決めたのは、四万十川にちなんだ由来もあるが、なによりも一年一年ごとに若返ってどんどん仲間を増やして行くという気持ちからきているとのことです。

 【嬉しかった事】手話はなかなか上達しないけれど、ろう者から「頑張ってね」「無理しないように」と励ましの言葉を貰ったりした。また私達のことを考えて厳しい注意を言われもしたが、嬉しかった。
 【悲しかった事】共に土台を作ったメンバーの一人Tさんを海で亡くした事。
 【楽しかった事】幡多地区にデフ・パペ劇団を迎える時に、支部のみんなと力を一つにして取り組み、苦労したが、大成功だった事。
 【現会長】 町田。
 【現在会員数】 20数名ほど。


マイ我が子



新入会員を紹介します



行事計画

日時サークル名場所内容
8月31日(日)手話っち!咸陽島バーベキュー
9月28日(日)ともだち 行先・タオル美術館・ビール工場日帰り旅行
10月13日(月)幡多支部場所未定合同スポーツ大会
11月2〜3日(日・月)幡多支部 行き先・鳥取一泊二日親睦旅行
12月6日(土)幡多支部宿毛市内第4回合同忘年会



つぶや記 ぼや記

 第2号の発行日が遅れてしまい申し訳ありません。今年は夏らしくない雨の多い日が続き、皆さん日々の生活に支障が多くあったと思います。幡多支部は各サークルと共に手をつないで協力し合い、交流で絆を強めていきたいと思っています。皆さん様々なニュースを支部へどしどしお寄せ下さい。

幡多支部広報部
支部長・曽根(FAX 0880-65-6977)
事務局・大森(FAX 0880-52-2179)
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